【総合代理店?専業代理店?】広告代理店の種類について
はじめに
就活や転職で高い人気を誇る広告業界。
「華やか」「激務」「ブラック」という様々なイメージがある中、広告業界の具体的な仕事内容やリアルな働き方などについては、実際あまり知らないのではないでしょうか?
こんな悩みを解決できる記事を用意しました!
本記事では、ひとえに「広告代理店」といっても色んな事業がある中で、代理店の種類や、大手企業はどの領域に強みを持っているのか解説していきます。これを読めば、各広告代理店の違いや特徴が具体的に区別出来るようになります。
それでは見ていきましょう!
広告代理店の種類
まずは、広告代理店の種類について説明します。各広告代理店の事業領域については大きくは以下の3つの種類に分かれます。
1.総合広告代理店
総合広告代理店とは、テレビや新聞、ラジオ、雑誌などのマスメディアを中心とした幅広い媒体や広告手法を取り扱っている代理店になります。
歴史が古くからあり芸能事務所などとの繋がりも深く、有名タレントを起用した大型キャンペーンやテレビCMを実施するなど、常に広告業界の最先端を行く華々しいイメージが強くあります。
2.専業広告代理店
専業広告代理店とは、「テレビ」や「インターネット」等特定の媒体に特化して強みを持つ代理店になります。最近は特に、インターネット広告に特化した企業が多くスタートアップで出てきており、有名な企業だとサイバーエージェントがそれにあたりますが、そういった企業が総合広告代理店の売上に追いついてきている状況になります。
3.ハウスエージェンシー
ハウスエージェンシーとは、事業領域としては総合広告代理店と同じように幅広い媒体や広告手法を扱いますが、親会社やグループ会社専属の広告会社になるため、基本的には外部企業の広告を扱うことが少ない事が特徴になります。
同じグループ会社である分、仲介手数料が安くなる点、また意思疎通や情報伝達が比較的スピーディかつ容易にできる点が特徴になります。
総合広告代理店の主な企業
それでは次に、各代理店における主な企業についてご紹介します。
まずは総合広告代理店になります。扱う領域が幅広い分、売上額も大きく、広告業の売上のトップ企業はこの領域に属します。
電通 引用元・電通HP: http://www.dentsu.co.jp/
広告業界にいない方でもご存知だと思います、言わずと知れた広告業界の巨人です。日本の広告費のおよそ25%を電通が占めており、世界的に見ても大手の広告会社として君臨しています。
もちろん手掛ける広告の規模や幅の広さは言うまでもなく、今放映されているテレビCMのほとんどは電通が手掛けていると言っても過言ではありません。
博報堂 引用元・博報堂HP:https://www.hakuhodo.co.jp/
そして国内の広告代理店売上第二位に位置するのが博報堂です。売上規模こそ電通とは差を感じてしまいますが、企画力やマーケティング力に長けており、事業領域については電通と同範囲での事業を展開しています。
ADK 引用元・ADKHP: https://www.adk.jp/
電通・博報堂の後を追いかける総合広告代理店として、ADK(アサツー・デイ・ケイ)があげられます。上位二社に比べると、事業領域は少し狭くなってきます。それでもテレビCMや大型のイベント開催等、国内の広告事業においては存在感を放っている企業となります。
専業広告代理店の主な企業
サイバーエージェント(インターネット広告)
引用元・サイバーエージェントHP: https://www.cyberagent.co.jp/
続いて、専業広告代理店の有名企業をご紹介します。専業広告代理店には様々な媒体がありますが、近年成長著しいのがインターネット広告です。若者がテレビや新聞を見なくなり、ネットで動画やコンテンツを観る時代になっているのが背景になります。
その中で、今インターネット広告のトップを走っているのがサイバーエージェントです。1998年に設立された企業ですが、今や売上は「総合」を含めた広告代理店の中でも電通、博報堂に次ぐ3位に位置しています。
現在では、インターネット広告の事業を伸ばしつつ、「AmebaTV」といったメディアの事業も手掛けはじめており、単純な「広告代理店」の領域を超えてきている存在になりつつあります。
D.A.コンソーシアム(インターネット広告)
引用元・D.A.C HP: https://www.dac.co.jp/
こちらもインターネットの専業広告代理店として大規模な企業です。博報堂やADK等の共同出資から1996年に生まれた企業になります。
クライアントとの直接の取引もありますが、広告代理店に対して、媒体社が保有するデータやこれまでの広告取引で蓄積されたデータを活用した、広告掲載のサポートをする面で強みを持っている企業になります。
ハウスエージェンシーの主な企業
JR東日本企画 引用元・JR東日本企画HP: https://www.jeki.co.jp/
続いてはハウスエージェンシーの代表格を紹介していきます。ハウスエージェンシーはメガ企業の広告をメインに担当しており、特に売上上位に位置する代理店は、「交通広告」などの独自の媒体を保有している電鉄系グループの代理店が多い点が特徴です。
さて、まずご紹介するのは、近年学生に人気の高いJR東日本企画です。親会社がJR東日本ですので、JRが保有する駅や電車を含めた交通網はもちろん、街やショッピングセンターといった移動空間・商空間を利用した広告に強みを持っています。
東急エージェンシー 引用元・東急エージェンシーHP: http://www.tokyu-agc.co.jp/
最後に、JR東日本企画に次ぐ売上を誇るのが東急エージェンシーになります。東急不ループですので、東急電鉄や東急百貨店や東急不動産といった媒体を保有しています。こういった電鉄系のハウスエージェンシーは、屋外や交通といった「リアル空間」を使った広告が多くなるので、OOHやイベント運営やディスプレイとった広告の制作運営に強みを持っています。
広告代理店売上ランキング
最後になりますが、ご紹介した企業を含めて、最新の広告代理店の売上ランキングを下記にて掲載します。
まとめ
以上、本記事では、広告代理店の3種類とその特徴、それぞれの代表的な企業と、その売上ランキングについてご紹介しました。詳しい企業の事業内容はまた改めて記事にしたいと考えています。
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