【広告代理店】大学の学歴フィルターはホント?MARCH以下が狙える代理店とは?
はじめに
就活や転職で高い人気を誇る広告業界。
「華やか」「激務」「ブラック」といったイメージがある中、具体的な仕事内容やリアルな働き方については実際あまり知らないのではないでしょうか?
こんな疑問を解決する記事を用意しました!
本記事では、広告代理店に勤務している筆者が以下を紹介します。
・広告代理店の学歴フィルターの実情
・大学のレベルによって狙いやすい広告代理店
・大手を狙う為に「いま出来る事」
この記事を参考にしていただき、現在の自身に置かれた状況ややるべきことを少しでも理解して頂ければ幸いです!
広告代理店に学歴フィルターはあるのか
電通や博報堂といった大手広告代理店はよく採用の現場でこんな事を言われます。
この2社に限らず、広告代理店という業界において、学歴フィルターやコネというものはあるのでしょうか?
まずは事実から見ていきましょう。
電通・博報堂社員の卒業大学について
こちらは電通と博報堂の採用における卒業大学をグラフで示しています。
電通
博報堂
このグラフからいえる最大の事実は、電博両者とも、半数以上が「早慶出身者」という事実です。
特に「慶応大学」は比率が大きく、大手代理店の大きな学閥となっています。電通だけでなく大手メーカーや総合商社、大手金融といったすべての業界で「慶応学閥」があるのです。
さて、この事実からも、電博に入社している大半は国公立か早慶出身であり、MARCH以下の大学卒にとっては非常に狭い門であることが分かると思います。
【学歴フィルターについて詳しく知りたい方へ】おススメの本
学歴フィルターがなぜ起きるのかについては著書「学歴フィルター」(小学館新書)がわかりやすいです。
企業はなぜ「学歴フィルター」を使うのか?といった学歴フィルターのからくり、そして大企業の56%が設定する「ターゲット大学」など
企業の本音、学歴フィルターの存在や業界別学歴フィルターについて詳しく説明してくれます。
MARCH・日東駒専の普通の就活生がリアルに狙える会社
では、MARCHや日東駒専出身のいわゆる「普通」の学生が、現実的に広告代理店を狙う場合、どういった企業が狙い目なのかを紹介していきます。
電通・博報堂以下の広告代理店
まず、電博以下の広告代理店の売上ランキングを見ていきましょう。
現在の広告代理店の売上規模のランキングになります。2位博報堂、3位サイバーエージェント、4位アサツーデイケイ、5位DAC・・・と続いていきます。
※就職の難易度がこの売上規模に比例しているか正確でないかもしれませんが、売上規模が大きければ年収も高く学生からの認知度も高いので倍率は高くなっていきます。
では、MARCHや日東駒専学生はどういった広告代理店が狙い目なのか説明していきます!
MARCHは9位「オプト」以降は射程圏内
筆者の就活経験から客観的にみて、
MARCH以下の学生が現実的に狙える広告代理店は、9位「オプト」以下の広告代理店ではないかと考えています。
「結構下位・・・!」と思われたかもしれませんね。
広告代理店はただでさえ学生人気な上に、金融やメーカーのように大量採用するわけではないのです。
1社20~30名程度しか採用しないケースが多いため(電通・博報堂はもう少し採りますが)8位の「東急エージェンシー」でさえ、MARCH学生からすると高いハードルなのです。
私も明治大学出身ですが、就活中に「8位以上の広告代理店に内定もらった!」という人は残念ながらほとんど見かけませんでした。
9位「オプト」以下の広告代理店も安パイとは言えない人気企業ですが、このあたりのラインであれば書類は通りやすく、面接に進むことは比較的容易だと考えています。
9位以降で人気の「総合広告代理店」の紹介
9位「オプト」や10位「セプティー二」はインターネット専業広告代理店です。今回は「専業広告代理店」ではなく「総合広告代理店」で、MARCH以下の学生が狙いやすい、筆者おススメの広告代理店を紹介していきます。
読売広告社
よく「ヨミコー」と略されるこの代理店。読売新聞グループの企業で、「ハウスエージェンシー」に近い代理店ではありますが、業務領域は総合広告代理店と同じタイプである為紹介します。
読売新聞グループという事もあり、元々「新聞媒体の広告」に強みを持っていた企業ですが、ここ最近は建物や街といった「不動産領域」からのデータマーケティングに力を入れ「都市開発」や「OOH」といった領域にも幅を広げているようです。
複数の口コミ情報によると読売広告社の平均年収は617.5万円程度です。20代では410~520万円、30代では455~810万円程度の年収となっています。課長クラスで約900万円、部長で1,150万円という年収推移になり、1,000万円の大台も目指せる企業になります。
クオラス
続いて紹介するのは「クオラス」という会社。フジサンケイグループの会社が合併した比較的新しい企業になります。その為テレビメディアに強みを持っており、イベントやPRといったエンタメ領域を幅広く展開している代理店となります。
コンテンツを使ったエンタメ、イベント領域が多い分、土日に出勤して平日に代休を取るなどの働き方が頻繁に行われる為、その点は好き嫌いが出るかもしれませんね。
気になるクオラスの社員の年収ですが30代で年収500~700万円と給与の格差があります。4社が合弁した後の給与形態の是正が出来ていないという声もあったりしますが、部長クラスになれば1,000万円は超えてくる企業になります。
オリコム
最後に紹介するのは「オリコム」という代理店。新聞広告や交通広告に強みを持っている代理店で、90年以上続いている老舗になります。
枠にとらわれず、中小規模で自由に様々な広告を扱えるという社風があり、社員の雰囲気も明るい印象があり、比較的自由に自分がやりたい仕事をしたい筆者としては好印象な企業になります。
オリコムの平均年収についても様々な口コミがありますが、500万円程度と推測されます。
それでも「電博」に入りたい!
以上、MARCH以下の学生にとって比較的狙いやすく、筆者の経験からおススメの総合広告代理店を紹介してきました。
ただ、「私はそれでも電通や博報堂に行きたい!」と思っている人は多いと思います。
ずっと申しておりますが、もちろん、努力と経験次第では電博から以下8位までの人気代理店にも就職するチャンスはありますし、最初からあきらめる必要なんて全くありません。
内定というゴールに出来るだけ近づく為の出来る事を色んな角度から取り組めばいいのです。
効果的なOB訪問を実践せよ
それぞれでやるべき事の詳細は別記事で紹介しますが、筆者が考える大手代理店からの内定を勝ち取るための優位な戦略は、
行きたい会社で働いている人と接触し、確かなコネクションを作る
この方法が有効だと考えます。
単に広告代理店の情報収集をして、大学時代の経験を書類に落とし込むだけでは正直難しいと思います。
コネクションという手法は、実際に就職・転職では有効的です。広告業界だとより濃くなるので、本気で大手を目指すのであれば、この視点から取り組んでみるのがいいと思います。
コネを作る一つの手法として、OB・OG訪問があります。下記記事では、人脈やコネの作り方について紹介していきますので、ぜひ実践に移していただければと思います。
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それでは、本記事をご覧頂きありがとうございました!
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