【大手企業】コネ採用って本当にあるの?コネ採用の実態を説明

2020年11月30日

はじめに

就活や転職で高い人気を誇る広告業界。

「華やか」「激務」「ブラック」という様々なイメージがある中、採用の実情については、実際あまり知らないのではないでしょうか?

大手広告代理店ではコネ入社が多いって聞くけど、ほんと?
なんでコネ入社ってそんなに多いの?

こんな疑問を解決する記事を用意しました。

就活や採用の現場でよーく耳にする「コネ採用」

一般的に世の中のイメージが賛否両論あり、その実態についてはあまり分からないかと思います。

本記事では広告代理店で就活・転職を経験してきた筆者が「コネ採用」のリアルな実態について説明していきます。

これを読むと以下が理解できます。ぜひ「コネ採用」について理解していきましょう!

本記事で理解出来る事

・コネ採用の実態
・なぜコネ採用があるのか
・コネ入社後の周りからの評価

「コネ(縁故)採用」って本当にあるの?

私自身の経験や人材系会社で働く友人によると、
「コネ採用・コネ入社」は間違いなく存在します。

私の前職の商社でも現在の広告代理店にもコネ入社の方はいます。

私の友人は電通に入社しましたが、父親が日本サッカー界の権威ある方で、面接中の早い段階で内定を約束されました。

彼によると、電通ではコネ採用は確実に存在して少なくとも新卒採用の3割程度はコネや紹介絡みで採用されているという事でした。

年収1191万円!電通のコネ入社事情からAKBとの黒いウワサまで

電通にコネ入社があるかどうかを電通一筋38年の社員に聞いてみた

コネ入社で入る人は、一体どんな人が多いのでしょうか。

友人によれば、「某大手ホテルチェーン社長の息子」「鉄道会社の役員の息子」「大手出版社編集長の娘」といった大手企業や取引先企業の御曹司、御令嬢が中心だといいます。

なぜ「コネ採用」は行われるのか?

コネ採用による企業側のメリット

そもそもなぜコネ採用があるのでしょうか。

答えはシンプルで、「企業側にメリットがある」からです。

企業のメリットは以下二点です。

・優遇することで、取引先に対して「貸し」を作れる
・採用という業務に関して、コスパがいい

1つ目について詳しく説明します。

例えば、電通の取引先であるサントリーの役員がいます。彼の一人息子が「電通に行きたい」と言ってきた場合、電通が裏口から入社させてあげれば、役員にとって恩になります。

そのお返しに、「新商品の広告予算3億円、今回は電通さんに・・・」と、役員の一言で決定するわけです。

また、役員の息子が働いているので、サントリーの社員としては電通を無下に扱う訳にいきません。

このように取引先間同士の利害を満たすメリットがあります。

2つ目について説明します。

一般の採用活動では、3回程度の面接で学生の本性を見抜かなくてはいけません。

いくら採用のプロとはいえ、ESや面接のみで学生の本質を見抜く事は難しいのです。

それに比べ、コネ学生の人物像は分かっていますし、学生からしたら優遇で採ってくれた会社に対して迷惑はかけられないので、よほどがない限りすぐに辞めたりしません。

このようにコネ学生は採用後のミスマッチが少なく、企業側には都合がいいのです。

なぜ「コネ入社」が悪いように見えるのか

「コネ」は違法でもなんでもなく、企業側としては合理的に採用が出来るというプラスの側面があります。

しかし 「コネ」という採用に対する意見は賛否両論あります。

世の中では「コネ入社した人」は、たびたび批判やバッシングにさらされますよね。

直近、MARCH学生が三菱ファイナンスグループへ父親のコネを使い内定をもらったとツイートをして大炎上した事が話題になりました。
青山学院のモデルが三菱UFJへのコネ入社を自慢してしまい、ざわつきが広がる

少し前にはタレントみのもんたの息子がマスコミ業界へ入社し、その後犯罪を起こし逮捕されるという事件があり、「コネ入社」がマイナスの意味で話題になりました。
みのもんた息子事件逮捕後の現在は?

「コネ」に対して批判や嫌悪を発信するのは、優遇された当事者に関与している人がほとんです。

「本人の実力ではなく親や権威のおかげで入るのは不公平」
「自分が入りたかった会社に簡単に入ったところが腹立たしい」
「公正な採用をすると思っていたのに裏切られた」

このようなコメントをする人の気持ちとしては「自分が、手に入れる為にこれだけ苦労している横で、涼しい顔でやすやすと手に入れやがって!!」という「爆発的な怒り」が世への発信を生みます。

それが炎上しニュースになり、結果として「コネで入った人=なんか嫌な人」というイメージを創っているのです。

現実にコネ入社をして、入社後に批判されるのか?

これだけ批判のイメージが強いと、入社後に社内の人間からいじめを受けたり、批判されたりするのではないかと思いますよね。

私の経験上、実際には社内でそのようないじめや批判は存在していないです。

今の職場ではコネ入社の先輩がいますが、その人は仕事もできて周りからの信頼も厚く、むしろプラスの意味で目立っています。

別の先輩に聞くと「最初は周りでもザワついたけど、結局すぐ仲良くなって全然気にしなくなった」という事でした。

「コネをどう思うか?」社内に意見を求めてみると、意外と「そんなに気にしてない」「別にいんじゃない?」という声が多数ありました。

結局のところ、「コネ入社」そのものでの批判を受けるという事はほとんどなく、周りとしても全く気にしないし意識もしていないというのが現実です。

批判を受けるコネ社員の特徴

もし仮に批判を受ける場合は以下の場合でしょう。

「よほど仕事ができない」「さぼって仕事しない」といった人。

こういう時に仕事ができない理由として「あの人はコネだから」といった形で揶揄される事が多いです。


もしくは「性格が悪く根本的に嫌われてる人」について、裏で「このコネ野郎」といった形で悪態をつかれるケースがあるかもしれません。

しかし、同じ職場で働く人ですから、基本的には「仲間」として、他の人と対等に接せられるというのが現実だと思っていいでしょう。

まとめ

以上、本記事では「コネ入社」の実態について説明していきました。

まとめ
  • コネ採用は、大手企業を中心に多く存在している
  • コネ採用がある背景には企業側のメリットがある
  • 「コネ=批判」というイメージが先行しているが、実態としては肯定派も多い。
  • 通常入社でもコネ入社でも結局は、仕事の成果や人柄で評価が決まる

就職活動

Posted by Tomoya