総合商社の内定は難しいのか?狙うべき商社について

2020年10月17日

就活や転職で高い人気を誇る商社。

「高収入」「合コン」「海外赴任」など様々なイメージがある中で、総合商社に関して分からない事は多いのではないでしょうか?

こんな疑問を解決する記事を用意しました!

本記事では、総合商社の就職難易度について、大手を狙う為にいまやるべき事、そして狙いやすい商社を紹介していきます!

この記事を参考にしていただき、現在の自身に置かれた状況ややるべきことを少しでも理解して頂ければ幸いです!

MARCH・関関同立で総合商社に入社するのはムリか?

MARCH・関関同立のみなさんはまず、伊藤忠や三菱商事といった大手総合商社へ入社できる可能性がどれくらいなのか気になると思います。

まずは、2019年の総合商社の採用人数のデータを見てみましょう。

【MARCH・関関同立】大学別採用人数データ

参照:AERA【ランキング】人気企業の採用大学徹底調査!2019

参考ですが、伊藤忠商事は、早稲田=20名 慶応=25名 の採用となります。

早慶のように2桁以上採用している企業はありませんが、特に立教や同志社はどの企業からもコンスタントに採用されています。

意外に高くない!? 総合商社の倍率

この採用人数だけを見ると、「MARCHって全然入社できないじゃん・・・・」と思うかもしれません。

しかしもう一つ興味深いデータがあります。「内定倍率」です。

内定倍率ランキングと三菱商事と伊藤忠商事の倍率データ

参照:東洋経済オンライン 内定競争倍率「高い50社、低い50社」はどこか/ unistyle 総合商社の入社倍率|三菱商事・伊藤忠商事

東洋経済オンラインの、「内定倍率」ランキングデータです。内定者に対してどれくらい応募者がいるかで倍率をはじき出しています。

まずはなんといっても食品メーカーの倍率の高さ。
1位の明治の2,750倍はもはや驚愕ですが、森永乳業、味の素ゼネラルフーヅ、ヤクルト本社など上位にランクインしています。

東洋経済オンラインの記事内では、「大手食品メーカーは、事業の安定性、高待遇、そして「食」という誰しもに身近な存在な点で、就活生の人気を集めている理由だ」と書かれています。いずれも、数千~1万人超の応募者に対し、内々定者は数人~数十人と非常に狭き門になります。

一方、人気企業としての地位を築いている総合商社ですが、三菱商事:37.5倍、伊藤忠商事:74倍とその入社倍率は意外にもそこまで高くないのです!

倍率が低い理由は以下2点が考えられます。

【総合商社の内定倍率が低い理由】

  1. エリートの学生が受ける超難関企業というイメージが先行して、「受けても絶対受からない」と、諦めて受けない人が多い
  2. 普段世の中に出ることがあまりない「商社」という業界の事業内容が分かりづらく、興味に繋がらない。

受けてもどうせ受からないから時間の無駄だと諦めている人が多いという点や、そもそも商社のビジネスが分からないから受けない、という人が多く、倍率が低いと考えられます。

そうです。今あなたが気になってこの記事を見ているように「総合商社って難しいんじゃないの?」というイメージからそもそも応募する人が多くない!のです。

MARCH・関関同立が総合商社に入るためには

MARCH・関関同立の中では、トップ5の存在になるべし

このようなデータからも、MARCH・関関同立から総合商社への内定は、「難関ではあるが、不可能ではない」という事が言えます。

しかし狭き門である事実も間違いありません。2019年のデータでも、同じ大学から1企業に入社出来る人数は多くて8人です。

ではどうしたら内定がもらえるのか。ずばり、学年でトップ5になりましょう。

伊藤忠商事の応募者数は約10,000人。主な採用大学である国公立・私立上位大学30校からの応募者で考えると、1大学の応募者数はおおよそ300人です。倍率は74倍ですので、採用人数は単純計算で1大学あたり5人未満です。

上記は参考の一つとしての考え方ですので正確な計算ではありませんが、採用比率は国公立や早慶に偏る為、MARCH生が総合商社に入るには、やはり少なくとも学年でトップ5の就活レベルを携える必要があると言えるでしょう。

そのためには、少なくとも、自分の周りが出来ていない事に取り組みましょう。いわゆる「普通」のMARCH層の中から一歩抜け出す事をするのが最善の方法です。

別記事で、MARCH・関関同立が総合商社に入社するためにやるべき事を書いているので、挑戦してみてください!

五大の下に位置する「双日」「豊田通商」を狙え

学生に人気が高い5大商社ですが、その5社に負けない高収入の総合商社があります。国公立や早慶が5社を追いかけがちな中、この2社も非常におススメですのでMARCH・関関同立学生はチェックしましょう!

双日

https://www.sojitz.com/hassojitz/index.php

食材分野や、金属、鉱石、工業インフラなど基幹産業を支える総合商社。
創業は綿花を扱う会社であったニチメンと日商岩井の前身2社が合併して誕生した企業です。

複数の口コミ情報によると双日の年収の平均は、1116万円です(有価証券報告書調べ)。部長で1,847万円という年収推移になり、1,500万円プレイヤー目指せる企業になります。

豊田通商

https://www.toyota-tsusho.com/

「本籍地:トヨタグループ 現住所:商社」として、トヨタグループの一員でありながら、グループのビジネスを超えた役割を果たすことを目指しています。再生可能エネルギー事業や穀物インフラ事業など、幅広く事業を展開していますが、中でも、「自動車関連事業」「アフリカ事業」の2点が、他の総合商社から一線を画す強みです。(ワンキャリア【商社特集:豊田通商】世界最先端のものづくりと並走する…抜粋

2018年度「有価証券報告書」によると、豊田通商の平均年収は1,096万円です。総合職なら1,300万円以上です。

総合商社よりも魅力的!専門商社も狙え

また、何も総合商社でなくても優良商社はたくさんあります。

商社といっても、総合商社の他に、複数の事業を掛け持ちしている「複合型専門商社」や1業界に特化した「単体専門商社」など、企業によって事業内容は幅広く異なってきます。

総合商社より魅力!?専門商社を選ぶべき理由

企業によっては、総合商社に負けないくらいの給与体系の会社もあれば、個人の裁量が大きく仕事の自由度が高いなど、専門商社は見方によって総合商社よりも魅力的な部分もあります。

【専門商社を選ぶべき理由】

  1. 給与面も総合商社に引けをとらない
  2. 総合商社よりも融通が利き、やりたい事ができる

別記事では筆者も勤務経験がある「専門商社」をおススメする理由とおススメ企業について詳しく説明しますのでこちらもチェックしてみてください。

筆者おススメの専門商社

専門商社に入社して勤務する筆者の知人・友人から客観的に情報を集めた中で、特にお勧めできる企業を2社、紹介します。

日鉄物産

https://www.nst.nipponsteel.com/business/

日鉄物産は、「鉄鋼」、「産機・インフラ」、「繊維」、「食糧」の4つの事業それぞれが長い歴史をもった複合専業商社で、トレーディング業務を複数の事業展開しています。

最新の日鉄物産の年収は833万円です(有価証券報告書調べ)。部長クラスになると1,344万円という年収推移になります。

若手社員にはジョブローテーション制度があり、様々な仕事を経験できる点や、クライアントが上場会社ばかりで営業の基本がしっかり身につく点で早い段階で成長ができるという評判があります。

ユアサ商事

http://www.yuasa.co.jp/

1666年創業の歴史ある老舗専門商社で、主な商材として、 工業機械・産業機器・管材空調システム機器・住宅設備機器・建築資材・建設機械・燃料などを取り扱っています。
国内に事業所として31拠点があり海外の関係会社も15社ある、工業と建設の分野を中心にした複合型の専門商社です。

最新のユアサ商事の年収は789万円です。(有価証券報告書調べ)部長クラスで1,195万円という年収推移になります。

社内の雰囲気がとてもよく、ほとんどの部署はとても和やかで学校みたいな雰囲気だという意見があります。また支店では周年祭でユニバーサルスタジオでパーティを開催したり、ボーリング大会を行うなど交流を大事にしていて、
人をとても大事にしていていい意味でも悪い意味でも昔ながらの良き時代の企業だという意見もありました。
基本的に残業はありますがはそこまで残業時間は多くなく、月に30〜50時間程度でほとんどの場合は20時頃までには帰れるようです。

まとめ

いかがでしたでしょか?MARCH・関関同立で総合商社を目指すのは簡単ではないが不可能ではないという事、大手総合商社以外にもお勧めの商社はたくさんあるという事を説明しました。

別記事で、総合商社に入るためにやるべき事や、専門商社のおススメ詳細を説明しますので、ぜひそちらもチェックしてみてください。