ストックビジネスについて ~継続的に収益を上げる考え方~
ストックビジネスとは
ストックビジネスの運用を考える前に、まずはその概要について押さえておきましょう。
ストックビジネスとは、簡単にいうと継続的に収益を得ることができるビジネスモデルのことです。
今話題のサブスクもストックビジネスの一部である
サブスクは、今多様な業界で注目されている新しいビジネスモデルです。
「定額サービスだから料金が分かりやすい!」 「利用期間中は商品を使いたい放題だからお得!」このような消費者側のメリットにより人気はどんどん高まっているため、積極的にサブスクサービスを展開する企業が増えています。
その仕組みがあることで、企業側にとっては時間とともに
長期的に利益が積み上がっていくのでストックビジネスと似ていますが、
サブスクとは、「今あるサービスを月額(継続課金)にすること」という継続課金の支払い方法のひとつであり、継続課金=ストックビジネスではなく、ストックビジネスという考え方の中の一つのビジネスモデルです。
なぜ今、ストックビジネス思考を持つことが大事なのか
あの世界一の投資家といわれる、米資産家ウォーレンバフェットはストックビジネス思考を常に持っていた事で世界一の投資家まで上り詰めた、といわれています。
将来利益を上げ続ける可能性が高いビジネスを考えた場合、コロナやデジタルシフトの影響でますます複雑で流動的に進化する世の中において、外部の要因に左右されずに「継続的な価値の提供」というマインドを持つことが重要です。
ストックビジネスとしてうまく事業を運用することができれば、継続して利益を上げ続ける効果が期待できるでしょう。
身近に存在するストックビジネス
セコム
セコムの機械警備は、簡単に言えば会社や商店で従業員が退社・退店した後に、セキュリティの機械が代わりに警備をしてくれるというシステムです。
契約期間は5年となっているので、導入している会社や商店は、その期間毎月月額費用を支払っているのです。
では、セコムの営業マンが毎月何件か新規契約を取ってくるとした時のビジネスモデルを考えてみましょう。
例えば1件あたりの月額は3万円とします。そして月に5件の新規契約がコンスタントに取れたとします。
すると、1ヶ月目で月15万円、2ヶ月目で月30万円、3ヶ月目で月45万円と営業マン一人当たりの売上が積み上がっていきます。その間の営業マンの給与は変わらないため、その分会社の利益が伸びていくということになります。
マッチングアプリ
近年利用者が増加している出会い系のアプリケーションで、有名ところは「pairs」や「タップル」といったアプリがあります。これらのアプリは基本的に月額会費が発生し、基本的には月額費用をかけると、マッチングした異性と直接連絡が取れるというサービス内容となります。
まとめ
ストックビジネスの定義
実際に事業をストックビジネスにする過程で、「これはストックビジネスなのか?」というイメージを持つためにもその「定義」を知る必要があります。ストックビジネスの定義は下記2つを満たす事が条件です。
①継続的にお金が入る
=月単位など確実に金が入ってくるビジネス
例)スポーツクラブはストック性が高い
生け花店(店頭)はストック性が低い
②売ることができる
=人に依存していないビジネス
例)飲食自販機はストック性が高い(オーナーは誰でもいいですよね)
カリスマシェフのフレンチはストック性が低い(シェフに依存しています)
「継続的な価値」を提供して収益を得る事、そして「属人性」を少しでも減らす事がストックビジネスの定義としてあげられています。
この2点を満たしていく事で、安定的で継続的な「ストックビジネス」に近づいていくのです。
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