【ポイントを解説】あなたは、正しい企業研究が出来ていますか?
はじめに
就活や転職活動の際に、企業の事を深く理解する為に必要不可欠な「企業研究」。
一口に企業研究といっても、企業の事を知る為のアプローチはいくつもあり、その方法によって得られる情報量や質も変わっていきます。
例えば、企業のHPからだけ得た情報と、企業で働いている人から聞いた会社の実態とでは情報量も質も全く変わってくるでしょう。
効率的に的確なやり方で情報を得られれば、書類や面接において「志望動機」や「熱意」という部分でライバルに圧倒的な差をつけるヒントを見つけることができます。
しかし意外と、
「企業研究をどうやってやったらいいか分からない」
「どこまで企業研究を掘り下げればいいか分からない」
といった声が多いようです。
そこで今回はこのような悩みを解決できる記事を用意しました!
本記事では、「なぜ企業研究が必要なのか」という点を説明したあと、
「どのような手順で企業研究を進めるか」、そして「企業研究で使えるリソース」について説明していきます。これを読みながら、あなたが気になる企業について、少しでも理解が深めていければ幸いです!
なぜたくさん内定を貰う学生が企業研究をするのか
①自分自身と合う企業か判断する為
入社したての新入社員でとにかくよく聞くワード。それが
「なんか。。思ってたのと違った。。」
これは会社に思い描いていたイメージに対する入社前と入社後のギャップです。中途半端な企業研究をしているとこのような状況に陥りかねない為、事前に企業のことを理解しておく必要があるのです。
同業界であっても、会社によって色は全然違います。私は広告代理店で家電業界を担当していますが、ある企業はとにかく体育会系でオラオラな雰囲気。一方で、会う方穏やかで物腰の柔らかい方達ばかりの企業もあります。
このような事を考えても、「特定の企業」についての分析と理解はしっかりとしておくべきだと考えています。
②とにかく面接で役に立つ為
面接というのは、ある種「お見合い」に近いところがあります。初めてお会いする相手に、自分自身のアピールポイントを伝えつつ、「あなたの事が好きです」といったように、相手に対する好意を示していかなくてはいけません。
相手に対する好意を伝える時に「なんか良く分かりませんがあなたの事が好きです!」というよりも、「あなたの○○な部分って自分には無い部分で素敵だと思っています、でもたまに○○なところもあって、、そういった所ひっくるめて好きです」と言われた方が、納得できますよね。
面接でも同じです。なぜこの企業に入りたいのかを説得力のある形で伝えることで相手に熱意を感じてもらえるのです。
これが正しい企業研究のやり方だ!
それでは具体的に、どのように企業研究を行えばいいのか手順を説明していきます。
いきなり「OB訪問をして色々聞いてきなさい」ということではなく、
まずは気楽に会社のHPや就職情報など、誰でもいつでも得られる情報から入っていきましょう。
身近な所から少しづつ理解を深めていくことで、無理のない情報収集を続けることができます。
【前提】企業の情報で見るべき所
会社のHPやサイトに載っている情報で見るポイントは2点です。
・提供しているサービス、事業内容
・会社の制度
この2点を徹底的に意識してみるようにしてください。
提供しているサービスを理解することで「将来の自分の仕事」についてイメージできるようになります。
会社の制度を理解することで、「その会社の雰囲気や働き方」をイメージする事が出来ます。
大事なのはこの2点を「徹底的に」理解することです。
【手順①】まず業界を理解する
さて、上記の前提を踏まえて、企業研究をスタートしていきます。
このパートも前提に近いですが、その企業の事を調べる前にその業界の事をしっかり理解できているか確認してください。
例えば「博報堂のことを知りたい!」と思っても「広告代理店」という業界のビジネスモデルやからくりが分かっていなければ、話になりませんよね。
企業の情報は、業界としての全体像は理解されているのが前提の元、企業の特徴という部分を掘り下げての説明になっているので、ここを飛ばしていきなり企業のことを知ろうとしても、理解するまでのハードルが高いです。
ですのでまずは業界全体的な基礎知識を入れておくことを意識してください。
業界のことが把握できた上で、
その企業の事を調べて初めて「その企業ならではの特徴・強み」が少し垣間見えてくるのです。
【手順②】その企業を調べる
企業の事を調べる為に使うリソースは下記です。
- 企業のHP
- 採用サイト
- 就職情報サイト
これらのサイトを駆使し、「提供しているサービス」と「会社の制度」を洗い出してみましょう。
【手順③】他社との比較をする
よりその企業の事を理解する為に、競合他社の情報も把握するようにしましょう。
気になる企業の他に少なくとも5社は調べ、それらの企業と何が違うのかを見つけましょう。これによりその企業の立ち位置や特異性を見出すことができます。
【手順④】自分自身の価値観と比較をする
最後に、その企業の特徴と「自分自身の価値観」を比べてみましょう。もしあなたがそこまで稼ぎを求めず、ライフワークバランスを重視したいとします。残業規定をしっかり明記していなかったりする企業についてはブラックである危険がありますので、体質的に合ってないということが見えてきます。
ですのであらかじめ自分がどのような働き方をしたいのか、という部分もイメージをすることが大切です。
【手順⑥】働いている人に確かめる
さて、以上の5つの手順を繰り返すうちに、表面上での企業研究は進んできます。しかし、実際のところどうなのか、その内側の部分は確認できていません。
ですので、次のステップとして実際に働いている人達にヒアリングをして「検証」するのです。
実際に働いている人に会う為には下記のリソースが有効です。
企業研究のおススメリソース
OB・OG訪問
筆者の経験上、情報の量と質を高めるにはこの方法が有効だと考えます。
基本的にお会いするのは1対1で、大学のOB・OGの先輩方は非常に親身に相談にのってくれます。
また、実際に勤務して3~6年くらいのレンジの方々がメインになるので、その会社に対する理解度が非常に高いうえに、完全に会社に染まりあがっていないので冷静に自社を分析することができます。
ですので、非常に正確に、そしてリアルな情報が得られるのです。
内定者ヒアリング
こちらもOB・OG訪問と同じように効果的ですが、実際まだ働いた経験が少ない方になるので、企業に対して少し偏見が入る可能性があります。
それでも、その企業の事を理解して内定を貰っている方達なので、面接対策や選考での考え方といった「就活」という面で相談役になってくれると思います。
会社説明会
最後は、よく大学や企業で実施される「会社説明会」です。
もちろん、人事の方が皆さんの前で話す「プレゼン内容」でも情報は得られますが、これについては「会社の良い部分」のみを切り取って説明しているので、裏の部分や実情までは説明がないでしょう。
ですので、説明会が終わった時に、人事の方に個人的に質問をしにいくのが良いです。
新卒採用担当の人事はフランクな方が多いので、個人的に質問に来ると意外と色んな事を教えてくれます。また、その人事担当も「採用担当」ですので、熱意をもって積極的に質問することで、顔や名前を覚えてくれます。
そうなればもちろん、その後の採用に好影響が出る可能性が出てきますね。
使い方に気を付けるべきリソース
逆に、参考にもなりますがあまり信用しすぎるのは気を付けるべきリソースもあります。
就活情報サイト
この手のサイトは、とにかく色んな人が書き込みをします。時には実際に働いたこともないのに、あたかもその企業に働いていたかのようなメッセージもあり、正確性がまったくありません。
ですので意見がありすぎて、なんの情報が正しいのか分からなくなってきます。筆者自身も当初、その手のリソースでの情報に流され、右往左往していました。
こういった情報に流されていては時間がもったいないので、あまり信用せずに、自身の目と耳と足とを使って、情報をキャッチアップするようにしましょう。
筆者おススメの就活情報サイト
就職活動中の就活生がつくる、リアルな就活情報や選考レポートとして知られる「就活ノート」。
実際に使用されたESや書類通過した回答内容などの情報もキャッチアップ出来るサイトとしてとてもおススメです。
まとめ
やはり実際に働いている人から直接聞いた事に勝る情報はありませんので、「楽に情報を得よう」という考えは捨てた方がいいと思います。
実際に働いている人に聞くのが一番リアルですし、そうやって苦労して得た情報なので自信を持つことができます。
ですので、まずは企業サイト等の身近な情報源から情報をピックアップして、OB・OG訪問などを通して情報の精度を高めていきましょう。
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