【広告の仕事】”鬼滅”や”呪術”アニメコラボの仕事を解説!アニメコラボが出来る代理店は?
はじめに
就活や転職で高い人気を誇る広告業界。
「華やか」「激務」「ブラック」といったイメージがある中、具体的な仕事内容やリアルな働き方については実際あまり知らないのではないでしょうか?
最近、「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」など空前のアニメブームが起きていますよね。
広告代理店はこれらのアニメとのコラボ案件に大きく関わっています。
今回広告代理店の仕事であるアニメコラボについて説明します。本記事では以下が理解できます。
・広告代理店のアニメコラボの仕事内容
・やりがいや大変な事
筆者の経験について
筆者は今まで、以下のような様々なアニメキャンペーンを手掛けてきました。
・映画のおそ松さん
・シン・エヴァンゲリオン劇場版
・呪術廻戦
これらのコラボでは動画製作やグッズ製作、店内装飾等を手掛けてきました。
内容について知りたい人はURLからサイトをみてみてください。
アニメコラボの種類
コンビニや百貨店でよく見かけるアニメコラボですが、内容は大きく以下があります。
コラボカフェ
コラボカフェといってオリジナルの料理やドリンクを提供するイベントです。
ポップアップストア
百貨店などのイベントスペースに期間限定で入っており、グッズの販売をしています。
オリジナル商品
オリジナルパッケージやデザインの商品販売です。コンビニやスーパー、ネットなどで販売します。
オリジナル特典グッズ
特定の商品を買うとオリジナルグッズが抽選でもらえる、という所謂「キャンペーン」です。
アニメコラボする目的
コラボする企業はただ楽しいからコラボしてる訳ではありません。
一見賑やかなコラボビジネスですが、裏では企業の緻密な狙いがあります。
企業がアニメコラボをする理由は1つで、それは今までアプローチ出来ていなかった顧客(ターゲット)の新規開拓です。
おそ松さんとスシローコラボの場合で説明します。
スシローは普段、家族連れや高齢者がメインの顧客です。若い女性への集客が課題でした。
そこでJKに人気のおそ松さんを使い、彼女たちをスシローに集客しました。
スシローに行った事がなかったJKが、おそ松きっかけでスシローの良さに気づき、友達や家族を誘って再度来店する事を狙った戦略なのです。
このように世の中のアニメコラボは、企業が新しい顧客を取り込む事を目的として行われているのです。
【具体的な仕事内容】家電量販店×呪術廻戦コラボ
それでは、筆者が最近手掛けた「呪術廻船コラボ」を例に具体的な仕事内容を紹介します。
オリジナルクリアファイル制作
2000円以上購入で、必ず貰えるクリアファイルを作りました。
呪術は子どもや若い女性ファンが多く、お金持ちではないので、低単価で必ずもらえるという設計が必要です。
また、キャラ毎に種類を作り、「全てコンプリートしたくなる」クリアファイルをあげることで客単価を上げていきました。
業務内容は、デザイン作成、工場でのクリアファイル生産の管理になります。
抽選であたる景品制作
グリアファイルはそんなに高い景品ではないので、ほかにも豪華景品でインパクトを作る必要があります。
そこで、抽選で豪華景品が当たるキャンペーンも実施しました。
具体的には、フィギュアやマグカップといった景品を作りました。
インパクトのある景品は写真映えするので、SNSでも情報が拡散できる効果もあります。
どんな景品にするかの企画を立てるところから、実際に工場に依頼するところまで広告代理店が動きます。
オリジナルムービー制作
キャンペーン告知用に、オリジナルムービーを制作しました。
動画を編集したり、実際に声優さんに吹き込みを入れてもらいます。
自分で絵コンテを作り、声優さんの収録に立ち会ったり、動画制作会社に依頼して動画を完成させていきます。
完成した動画はYouTubeやTwitter広告に配信します。
自分が考えたオリジナルムービーが世の中に流れるというのは、他のどの仕事よりも楽しくやりがいを感じます。
店内アナウンス、店内装飾、等身大パネル制作
声優さんに吹き込んでもらい、家電量販店の店内の放送もオリジナルにしたり、パネルなどを作りオリジナル装飾をしました。
声優さんには動画制作と同じタイミングで、同時に店内放送分も収録してもらうのです。
店内におく等身大パネルももちろん、デザインから生産まで請け負います。
仕事の魅力
①楽しく仕事が出来る
私は呪術廻戦ファンですが、この仕事の1番の魅力は自分が好きなアニメだとそれを扱える喜びがある点です。
顧客への提案から実施、運用の最後までずっと楽しいです。
具体的には、営業でアニメの提案の際も、普段から好きなので特になにも準備せずプレゼンできてしまいました。
顧客も、アニメの案件の時はなんだか楽しそうで、商談の雰囲気がとてもいいのがこの仕事の特徴です。
②世の中に出た時のやりがい
実際に、自分が楽しく一生懸命考えた企画が世の中に出るやりがいも大きいです。
SNSで消費者の反応がわかりやすく見れます。
「こんなに楽しい企画をしてくれてありがとう」といったポジティブなコメントをみると、泣きそうになるくらいの喜びを得られます。
仕事の大変な点
しかしもちろん仕事なので、ただ楽しいだけではありません。
なかなか上手く進まず苦労する事も多いのです。
版権元との交渉が大変!
例えば、アニメのライセンスを管理する版権元との交渉があります。呪術であれば東宝アニメーションで。鬼滅であればアニプレックスです。
作品にはそれぞれ世界観があり、世界観を逸脱するような企画は版権元から容赦なく「NG」が返ってきます。
例えば呪術廻戦なら、最強キャラ五条悟のみで動画を作ろうとしましたが、「五条だけの出演は世界観とズレるから主人公の虎杖を必ず入れろ。」といったような感じです。
みなさんが想像している以上に版権元の力は強く、コラボ企画は版権元の意向がかなり含まれているのです。
なので顧客が「こうしたい」とイメージしてるのに対して版権元の世界観とのズレが大きいと、代理店が板挟みで調整に追われるということが多くなります。
プロの代理店としては、顧客だけでなく版権元への交渉力や立ち回りのスキルが求められるのです。
アニメコラボが出来る代理店
まとめ
今回は広告代理店の仕事、アニメコラボについて説明しました。
ぜひ本記事を参考にしながら、改めて世の中にあるコラボキャンペーンを見てみてください。
そしてその裏では企業や代理店がどのような仕事をしてるのか想像してみてください!
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