仕事のモチベーションを上げる方法【就活や仕事で使える】

2020年10月3日

モチベーション

あなたは今、目の前の就活や仕事に対して、高いモチベーションで取り組むことが出来ているでしょうか?

仕事で成功するにはモチベーションを上げ、それを維持することが大切。

しかし日々の中で、「ちっとも手につかないしはかどらない」「やる気が出ないから仕事を辞めたい」といった事があると思います。

「どうしたらモチベーションが上がるのか?」

そこで今回は、自分の意思や行動によってコントロールする為のモチベーションの上げ方をご紹介します。モチベーションの上げ方を知り、自分にはどのような方法が合うのか理解し、仕事と前向きに向き合っていきましょう!

仕事のモチベーションが低下してしまう3つの原因

まずは、なぜ仕事に対してモチベーションが下がるのか理由を知りましょう。

仕事のモチベーションを左右する要素はたくさんあります。

自分のモチベーションが下がる理由が正確に分からないと、効果的に上げる事もできないです。

仕事のモチベーションを左右する構成要素は、
①仕事内容 
②報酬 
③人間関係や労働環境
 
の大きく3つに分類されます。

①仕事内容はいわゆる「やりがい」や「魅力」といった話です。これは本人が仕事を「どう思うか」という内的心理に要因します。その為、自分の気持ちをコントロールしてモチベーションを整えることが出来ます。

しかし②報酬や③の人間関係・労働環境は、自分の内的な気持ちだけでコントロールできない外的な要素となる為、解決するためには実際に行動し、環境を変える必要があります。

仕事のモチベーションを左右する3つの要素

1.仕事内容(内的要因。自分の気持ち次第で対処できる可能性がある)

2・報酬(外的要因。実際に行動し、環境を変える必要がある)

3.人間関係・労働環境(外的要因。実際に行動し、環境を変える必要がある)

さて、ここで1分程度考えてみてください。

あなたのモチベーションを下げている原因はどれだと思いますか?

当てはまりそうな原因があったら、下記の目次で該当する原因をクリックし、原因と解決方法について詳しく見ていきましょう!

原因①「仕事内容」 

ルート営業・業務系あるある
「仕事にやりがい・魅力を感じない」

仕事内容にやりがいや魅力を感じずモチベーションが低下しているという人は多いと思います。よくルート営業や、業務系(営業事務、総務や経理など)の仕事をしている人から聞く要素です。

仕事に「やりがい・魅力」を感じない理由とは


「業務系」の仕事とは、誰に確認したらいいか、何をしたら良いかが分かり切っており、タスクがルーティン化している場合です。

これらを総称し「既知のタスク」といいます。キャリアの長いベテランもやる事が明確になっている場合が多いため、「既知のタスク」系に分類されます。


仕事の目的を見失っている
ルーティンの業務は大して気を配らなくても処理できてしまう為、「目的意識」を持つようなことも多くありません。接客業のように目の前にいるお客さんと接するような業務でない場合「何のために仕事をしているかわからない」という気持ちに陥ってしまいがちなのです。

タスクに刺激が少ない
仕事に達成感がなくなるのも既知タスクのモチベーションを下げる要因の1つです。人は、少し手を伸ばさないと届かない目標に取り組むことで刺激を感じ、やりがいや達成感を感じることができます。既知のタスクは楽ではありますが、刺激が少ないので「退屈」なのです。「別に自分がやる必要がないのでは」と時間を無駄に過ごしているような気分に陥ってしまいがちなのです。

解決方法

「なぜ」この仕事をしているのか目的意識を持つ

なぜこの仕事をしているのかを再確認することがモチベーション維持において重要です。今行っている業務そのものに楽しさや価値がなくとも、長期的に考えた時に、その仕事があなたの理想的な人生の実現に貢献するものであれば、それは一つの目的となり、モチベーション維持に繋がります。今の会社が嫌だとしても、この仕事をつづける事で市場価値が上がり、キャリアアップにつながると考えられればそれも一つの目的としてモチベーション維持につながるでしょう。

自主的に時間的な制約を設ける

意図的に負荷をかけることで、仕事に刺激を持たせる方法も有効です。たとえば、「時短」する事をゲーム感覚として取り入れるのです。普段1時間でこなせるタスクを30分で終わらせることを目標にしてみると、どうしたら効率的にタスクをこなせるか、自身の仕事へのスキルアップにつながるはずです。また定時後に友人との約束など予定を入れてしまうことで、絶対に時間通りに仕事を終わらせないと行けないというプレッシャーを持たせるのも良い緊張につながります。

新規開拓・ベンチャー系あるある
「課題や目標が見えていない、目標が高すぎる」

一方、「仕事内容が難しすぎる」「目標が高すぎる」といった要因でモチベーションが低下しているという理由もあります。これは新規開拓系の営業や、ベンチャー企業で仕事をしている人から聞く要素ですが、理由と解決策を説明していきます。

モチベーションが下がってしまう理由とは


既知のタスクとは反対に、業務の具体的な内容やプロセスなどがはっきりと定まっていない業務が「未知のタスク」といいます。ゼロベースで新規事業など手探り状態で業務を進めていくタイプのタスクです。また、新入社員など経験年数が不足しているためにどうしたらいいかわからない点では、当人とっては未知のタスクに当たります。新規事業を起こす機会の多いベンチャー企業においても、未知のタスクが占める割合が多くなります。

タスクの内容(量)が把握できていない
未知のタスクをこなす場合、どのような内容をどれだけの量こなさなければならないかが見えません。人は、何から手を付ければいいのか、頭を使わなければいけなかったり、業務の内容が不明確であるほど人は煩わしい思考を回避しようとします。結果、先延ばしになり短時間で膨大な量をこなさなくてはならなくなります。またタスクの必要な作業時間が予測できないのもモチベーションを下げるのです。

タスクの結果が予測できない
ルーティンワークであれば、その業務や対応を行った結果として顧客に満足してもらえるかどうかの判断が簡単です。一方、未知のタスクに取り組む場合はその結果を予測することが難しくなります。人は、成功する確率が高い行動は積極的に行えますが、利益が出ない可能性があったり、リスクが大きい行動には二の足を踏みます。このように、結果が予測できないタスクはモチベーション維持が難しいのです。

解決方法

タスク達成までの道のりをイメージする

未知のタスクは、達成までの道のりが長い事が多く、いくつかのステップが必要になるはずです。スタートする段階で考えられるステップを洗い出し、達成までの「全体地図」を描く事が重要になります。例えば営業であれば「今期予算50億円」というタスクを達成しなくてはいけない場合、まずは目の前の顧客や案件の規模を洗い出し、取捨選択すれば達成するかを1年間のロードマップをイメージするのです。この地図が具体的であればあるほど、長い道のりの中で道に迷ってしまった時もすぐに軌道修正ができる為、モチベーションを保つことできるはずです。

タスクを具体化する

膨大なタスクであっても、人間が一度に行える作業は1つしかありません。なのでまずはタスクを具体化、細分化し、今行うべきことは何かを1つだけ明確にすることが大切です。たとえば、提案資料を作るなら、
①顧客の意図、課題といった与件を整理する
②与件に合いそうな情報を集める
③情報を読み込み、理解する
④提案資料の構成を決める(ページネーションを作る)
⑤テキストや画像など資料の中身を作成する
⑥確認し、適宜修正をかける
というようにタスクを細分化する事でまず行う内容を整理するのです。

原因②「報酬」

仕事の内容に対して給料が低い・評価されない

続いて、②報酬について詳しく見ていきましょう。仕事量に対して、正当な給料や評価を受けていない、と感じモチベーションが低下している、という人はこの項目に該当します。その理由と解決策を説明していきます。

モチベーションとは「報酬に対する期待」そのものであるという考え方

ビクター・ブルームが最初に提唱したモチベーション理論のひとつで「期待理論」という考え方があります。


期待理論とは「モチベーション=期待(努力したら得られるであろう成果)×誘意性(得られる報酬の価値)」と定義する理論です。

つまり、「これだけの成果が得られるから行動を起こす」という計算が、人が行動を起こすモチベーションである」と科学的に提唱されているのです。

期待理論によれば、人は報酬の期待や価値によって行動を起こすわけですから「人よりも努力したら給与に反映される」ことをモチベーションとしている人に対して「努力したのに給与が変わらない」となれば、モチベーションが下がる結果となります。

解決方法

給与交渉をする

仮に「年収だけ」が不満で、仕事内容や人間関係に不満がない場合は「給与交渉」をすべきだと考えます。

行動しないと年収は「昇進」や「残業」することでしか上がりません。しかし今後、残業時間は短くされる一方なので、残業による年収アップも期待できません。

社内に対して「給与交渉」を持ちかけること自体は一見勇気のいることに見えますが、
「上手いタイミング」「本気度が伝わるように提案する」ことで、意外にも年収があがる可能性はあるのです。

交渉で一番良いタイミングは「自分が退職すると会社が最も困る体制やタイミング」です。
知人で、キャリアを積んで成果を上げたタイミングで「年収を上げてもらえないなら転職します」と強気に提案したところ、年収が上がるようポジションを変更してくれた人もいます。

当然、日頃から成績を上げていることや社内から必要とされる人材であることが重要ですが、年収に不満があるのならただ悩んでいないで交渉してみることも検討してみると良いかもしれません。

転職をする

給与面だけでなく仕事内容や人間関係への不満も募ってモチベーションが上がらないなら、転職を検討するのも一つの方法です。

労働環境や人間関係については、自分の力で変えるのには限界があります。自身の努力次第で多少改善されることはあっても、外部にも大きく問題はある為、根本的な解決には至らないでしょう。

無理に問題解決に努めようとせずに、別の職場を探すことも一つの選択肢です。苦しい思いをしてまで一つの職場や仕事に縛られ続ける意味は必ずしもありません。職場が合わない、つらいと感じるなら転職も視野に入れることも、時には必要です。

原因③「人間関係・労働環境」

職場の人間関係が悪い、労働環境が悪い、よき理解者がいない

最後に、③人間関係・仕事環境について詳しく見ていきましょう。社会人にとって大きな悩みの種が「職場での人間関係」です。行きたくもない飲み会に無理矢理連れて行かれる、上司の指示ミスの尻ぬぐいをさせられるなど「パワハラやセクハラ」といった「ハラスメント問題」はモチベーションを著しく下げます。
また、人件費削減で人手不足なのに、短納期で大量の仕事ばかりさせられるといった「長時間労働・サービス残業」といった労働環境もモチベーションを下げる要因となります。

欲求理論とはアメリカの心理学者デイビッド・C・マクレランドが提唱したモチベーション理論の一つですが、人は「達成動機・権力動機・親和動機・回避動機」の4つの欲求を持っており、行動するときにはいずれかの動機が元となっているとする理論です。


この中で「親和動機」が強い人は、良い人間関係を積極的に築いていくことでモチベーションが上がります。逆に言うと、「親和動機」が強い人にとって、良い人間関係が構築できない職場環境は苦痛でしかないのです。

解決方法

STEP.1 親しい友人・家族に相談する

率直に今の気持ちや状況を打ち明けて理解してもらいましょう。親しい友人や家族に相談するのは一つです。あなた自身を良く知るからこそ、話を聞いてくれて気持ちを軽くしてくれるかもしれません。わかってくれている人がいるだけで、精神的にも楽になります。

STEP.2 会社の人事・上司に相談する

どうにもならない現在の状況をどうにか変えたい!積極的に変化を望むなら、人事や信頼できる上司に相談して、部署異動を検討してもらいましょう。異動出来たら新たな人間関係を築くことになりますが、今まで抱えていた悩みからは解放されるはずです。

社内でケア体制が構築されている会社であれば、社外相談窓口がある事もあるので、そこを活用するのもおすすめです。

STEP.3 改善されない場合は転職を検討する

「これ以上無理!」「努力したけれど、状況は変わらない」と思ったら、転職するのも解決策の一つです。

仕事である以上、職場で人間関係を築かなくてはなりません。
常に人間関係が、良好かつ円滑に進められる職場を見つけるのはなかなか難しいものです。しかし、転職した先が、自分と同じ目標や価値観を持つ人が集まる組織であれば、目標達成に向けて人間関係を円滑に進めることができるかもしれないでしょう。

その為、この理由で行う転職活動時では、会社の雰囲気や企業文化を調べて、より自分の価値観に合う企業を選ぶという観点が必要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。あなたはこれらのモチベーション低下の原因に当てはまりましたでしょうか?

もちろん、これ以外にもモチべーションを左右する理由はありますが、大事なのは「なぜモチベーションが下がっているのか」を自分自身に問いかけることです。

その原因を出来るだけ明確にすることで解決策が見えてきますし、その結果就活や仕事に高いモチベーション取り組み続けることで、高い成果を上げる事が出来ます。

また、自分自身がどういう要素でモチベーションが上がったり下がったりするのか、という理解は、自分自身の理解にもつながる為、恋愛や友人関係、仕事以外の私生活の面でも役に立つでしょう。

ぜひ、改めて自分のタスクに対するモチベーションについて今一度見直してみてください。